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2014-03-11 20:24 | カテゴリ:職場の日常
3年前のあの日。

当時、勤めていた保育園で2歳児を担任していました。2歳児24人のクラスです。

ちょうど、お昼寝の時間に発生した地震。
関東地方北部山沿いは時々、地震が起こるので、いつもの感じかなぁと思っていたけど、なかなかおさまらない。
おさまらないどころか、どんどんと酷くなっていくばかり。
やがて、棚の上のモノが落ち出して、これは尋常じゃないと言うことに気付くまでに、そう時間はかからなかったと思います。
複数担任とはいえ、責任者だった私。
お昼寝中のうさぎちゃん達を起こすように指示をだし、お部屋の真ん中に集めてその上から布団をかぶせるようにしてぎゅっと抱きしめました。
その後、すぐに決まった園庭避難。
まだ、2歳児のうさぎちゃんです。
私が出した指示は5つでした。

①パジャマから着替える
②お帰りの支度をする
③靴(上履き)を履く
④テラスで座って待つ
⑤お喋りはしない

これを2歳児が何分でできるでしょうか。
当時、行動障害、自閉症傾向、知的障害疑いの子がいるクラスでした。

だけど、普段から厳しく、話を聞く姿勢、自分のできることは自分ですると言うのを徹底してきました。3人の個別支援が必要な子達にも、普段から特性に合わせた指導をしてきました。

その結果、うさぎちゃん達はどのクラスよりも早く園庭避難を完了することができたのです。

わけも分からず、怖かったでしょう。
泣きたかったでしょう。

でも、うさぎちゃん達24人は誰も泣かず、誰もパニックにならず、私を信じて話を聞き、実行してくれました。
誰の力でもない、自分達の力で、たった2歳児の力でです。
あの時ほど、うさぎちゃん達を誇りに思ったことはありませんでした。



あれから3年。
あの時のうさぎちゃん達は、年長さんになりました。
この3月で卒園を迎えます。
体も心も大きくなりました。
いつもパワフルで、大人びたお姉さんの多いところは相変わらず。自分のことは何歩も先を見通して行動できます。

でも、もしかしたら、当時のうさぎちゃん達はあの日の地震のことを覚えてないかも知れません。
もし、覚えていたら、あの日の自分達の行動の力を、話を瞬時に聞く力を誇りに思ってください。
そして、万が一の時にはあの日と同じように、立派な行動をしてください。今度は誰かの力になれるように。

本当に、子どもの力がどれほど力強いものか、改めて知ったのと同時に、保護者から「子どもを守ってくれてありがとうございます。無事に帰ることができてよかったです。」と言う言葉を頂いた時に、分かっていても保育士は子どもの命を預かっている立場なんだと実感した瞬間でした。

先の地震では、うさぎちゃん達のような可愛い子ども達も、そして懸命に子ども達の命を守ろうとした先生達も、無念な思いや悔しい思いをたくさんされたことでしょう。




いつの日も、誰の下にも日常がそこにありますように。
子ども達の夢が途絶えることがありませんように、心よりお祈りしています。





あの日、一生懸命に頑張ったうさぎちゃん達をどうか、お父さん、お母さん、抱きしめてあげてください。今日と言う日に、もう一度、抱きしめてあげて欲しいと思います。
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